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スペシャル対談「個性派事業」で世界と戦っていく

代表取締役社長 森川 宏平、取締役常務執行役員 髙橋 秀仁

Company's Strengths. 「中堅企業の集合体」である強み

森川いま世界の化学業界を見渡すと、欧米の企業は合併によってますます巨大化し、規模で劣る国内の総合化学メーカーが果たして対抗できるのかと不安視されています。しかし、逆に私はそこに日本企業の生きる道があると考えています。日本の化学メーカーが最も得意とするのは、最先端の領域でも、バルキーな領域でもなく、その中間の「すり合わせ」が必要な部分。その優位性を発揮するためには、図体がいたずらに大きくないほうがいい。当社は一見すると売上高7000億円の大企業ですが、実は13もの事業部を擁しており、いわばひとつひとつが500億円規模の中堅企業の集合体。手がける領域も、高分子や有機化合物、石油化学、アルミやセラミックス、カーボン、さらにはHDまできわめて多種多様です。どれも収益性と安定性を高いレベルで維持する「個性派事業」を目指しており、この独自の体制を強みにして世界で勝ち抜いていきたいと考えています。

髙橋私は2015年の秋にこちらに転職してきたのですが、改めて昭和電工はユニークな化学メーカーだと実感しています。実は新卒で入社したのは国内の大手都市銀行で、20代後半から30代にかけて長らく海外で勤務し、M&Aのアドバイザリーなどを手がけるうちに「日本の製造業に貢献したい」という思いを強く抱くようになりました。日本のものづくりの実力は、やはりグローバルでも一流。しかし、戦略立案や交渉事が得意ではないために、欧米企業の後塵を拝しているケースがたびたび見受けられました。それがとても残念で、これまでの経験を活かして日本の製造業がグローバルで戦うための力になりたいと。ところが、当時は経営人材を中途で募集している国内メーカーがあまり見当たらず、まずは「虎穴に入らずんば虎子を得ず」と外資系のメーカーに転職し、日本法人の社長なども務めました。こうしてキャリアを磨き、事業基盤がしっかりしている日本のメーカーで経営戦略の立案実行を担いたいとチャンスをうかがっていたところ、昭和電工からオファーをいただいたのです。

森川髙橋さんにはいま経営企画にあたってもらっています。先ほど当社は中堅企業の集合体のような体制だとお話ししましたが、だからこそコーポレート全体の舵取りがきわめて重要。マネジメントの経験を持つ髙橋さんの力に大いに期待しています。

Create Synergies. 「具体化。」でシナジーを生み出す

森川当社がこれからさらに成長を果たしていくためには、まず13の事業部それぞれにおいて「個性派事業」になるためのストーリーを描いていくことが必要です。その際、大局的な視点から経営資源を配分できることに、企業体力が豊富な我々のアドバンテージがあります。当社は年間で数百億円レベルの投資を行っていますが、たとえば極端な話、有望だと判断すればひとつの事業にすべて注ぎ込むことも可能。大胆な投資判断をして各事業を伸ばしていくとともに、13の事業があるからこそのシナジーも出していきたい。プロダクトレベルではなく、事業企画レベルやマーケティングレベルでシナジーを生み、事業全体を大きく伸ばしていきたいと考えています。

髙橋加えて、当社のプラットフォームに新たな「個性派事業」を加えていくことも重要なテーマです。最近では、昭和電工が培ってきた炭素系の技術をもとにLIB(リチウムイオン電池)材料を開発する部門を「先端電池材料事業部」として独立させ、今後注力していく方針。次は同様にパワー半導体用のSiCをターゲットにしています。こうして自前の技術を育成し事業化とともに、M&Aで新たな領域を開拓していくことにも果敢に取り組んでいます。

森川2016年11月に、ノンスティックコーティングを手がける海外の企業買収を決定したのもその一環です。

髙橋森川社長によると、化学には「作る化学」と「混ぜる化学」があるとのこと。昭和電工はもともと化学式を「作る」こと、すなわち川上の素材の開発が得意なのですが、世の中では塗料や化粧品など、素材を「混ぜる」ことで生み出される製品のほうが収益性が高いケースが多い。我々もそこを開拓していこうと考えていたところ、このノンスティックコーティングの会社は「混ぜる化学」で面白いと森川社長が判断され、私がM&Aを主導しました。この会社をコアにして周辺領域も買収し、川下の「混ぜる化学」でも個性派事業を確立したい。将来に向けてもさらに有望な領域を発掘して自社に取り込んでいきたいですね。

森川当社がいま掲げているスローガンは「具体化。」。すなわち、発想したことを素早く大胆に実行に移していく。昭和電工はこれまでどちらかと言えば堅実な会社でしたが、目標を高く掲げてチャレンジすることを是とする、そんな企業文化をいま醸成しており、社内も徐々に変わりつつあります。

Take a Risk. リスクを取るから、生き残れる

髙橋私が昭和電工に参画して感じるのは、とても風通しが良く、意思決定の速い企業だということ。かつて勤務していた金融機関とは段違いのスピードですね。役員のスケジュールも誰でも簡単に抑えられますし、自分の企画したことをどんどん提案できる。他の大手メーカーから転職してきた人が経営陣との距離の近さに驚いていました(笑)。

森川私は新卒で昭和電工に入社してもう30年以上経ちますが、昔から官僚的ではありませんし、基本的にやりたいことを主張すればやらせてくれました。そうした風土はいまも変わっていません。

髙橋あと、少し意外だったのは、リスクを取ることを厭わない会社だということですね。昨年、売上数百億円規模の同業企業の買収を決定しましたが、同事業の市場は低迷し、どの会社もまったく収益が上がっていない状況でした。にもかかわらず、マーケットが底だからこそ安く買えると買収に踏み切った。その経営陣の判断には感服しました。タイミングは良かったと思いますし、結果として良いM&Aだったと言えるよう、統合推進チームを立ち上げて統合作業を進めています。

森川勝算があると確信していましたし、当社の体力からも十分取り得るリスクと判断しました。

髙橋失敗しても耐えられるケースで「失敗したらどうしよう」などと思わないのが日本企業らしくないですし、胆力のある会社ですね。昭和電工がここまで生き残っていた理由を垣間見た気がします。一方で、社員はみなさん真面目で人柄のいい方ばかり。中途で入社してもストレスを感じることはまったくありませんし、周りは純粋で優秀な人ばかりですので、こちらが何かアイデアを出すと知的好奇心を大いに示してくれる。ですからいまは仕事が楽しくて仕方がありません。

森川確かに真面目な会社ですね。若い頃、私はずっと研究開発の現場に携わってきましたが、みな化学に対してとても真摯で、だからこそこうしてさまざまな事業を生み出すことができた。その反面、真面目であるだけに、いったん間違った方向に行くとそちらに突き進んでしまう懸念もある。どちらに進むべきか、最初に正しい方向を設定し、リーダーシップを持って動かせる人材がまだまだ当社には不足しており、これからキャリア入社する方にはそうした活躍を期待しています。手前味噌ですが、当社の社員はみな基本的には能力は高いので、方向さえ正しければきっともの凄いエネルギーが生まれるはず。そんなダイナミズムをぜひみなさんとともに味わいたいと思っています。