トップメッセージ

しっかりとした今をベースに、
ステークホルダーの皆さまが期待が持てる将来を
創造します

激変する世界経済・経営環境

気候変動や資源枯渇、人口構造の変化、都市化の進行、世界経済の多極化、原燃料・エネルギーの環境変化など、世界的な潮流は大きな変化を迎えています。また、人工知能やIoT技術の進化など、技術の飛躍的な進展によって、経済や社会、人々の生活も変化を遂げつつあります。

他方、米中の通商問題や英国のEU離脱問題の長期化により、世界経済の先行きに不透明感が高まっており、これらの影響の日本への波及が懸念されていますが、短期的な状況の変化に動ずることなく、中長期的な視点からの経営が求められていることには変わりません。

昭和電工グループは、石油化学・化学品・エレクトロニクス・無機・アルミニウムなどの事業分野を有する、特徴的な化学メーカーです。これらの特徴を強みとし、無機・金属、有機化学技術を深化、融合させ、優れた個性派製品を生み出すことを通じて、豊かさと持続性が調和した社会の創造に貢献する「社会貢献企業」の実現を目指しています。

2018年実績・2019年予想

2018年の業績は、エレクトロニクスセグメントは減収となるものの、ほかの5セグメントはいずれも増収となり、特に無機セグメントにおいては、2017年下期に実施した、独SGL GE社(現・昭和電工カーボン・ホールディング)との黒鉛電極事業の統合効果の通期寄与と、国際市況の上昇により大幅な増収となり、営業利益、経常利益、当期純利益の全てにおいて2年連続で最高益を更新しました。

2019年の経営環境は厳しいものととらえ、保守的とならざるを得ませんが、当社は石油化学セグメントの継続したフル稼働、無機セグメントでの黒鉛電極の国際市況上昇などにより増益を見込んでおります。これら好調な業績と株主様への利益還元などを総合的に勘案し、本年の配当額を10円増配の130円と決定しております。

「The TOP 2021」始動

2019-2021年業績目標*1 期間中の単純平均:営業利益ベース
*2 期間中の単純平均

昭和電工グループは2016年から2018年の中期経営計画「Project 2020+」で、しっかりとした今を示す足元の収益力をレベルアップできました。石油化学、黒鉛電極事業の属する無機の両セグメントでの利益拡大幅が大きいことが注目されますが、化学品・エレクトロニクス・アルミニウムの3セグメントも中計目標を達成し着実に収益力を高めました。

2019年からスタートした中期経営計画「The TOP 2021」では、しっかりとした今をベースに期待が持てる将来を作るべく、成長へと舵を切ります。すべての事業において、将来のあるべき姿である個性派事業と現状とのギャップを明確にして、そのギャップを埋めるための施策を推進するというバックキャスティング手法がポイントとなります。

個性派事業へのギャップを埋める方向性として、既存事業を3つの新たなポートフォリオ「高める」「伸ばす」「変わる」に再定義しました。そして非連続な成長を生み出す「創る」を加えた4つのポートフォリオで運営していきます。

そしてそれらの戦略を支える基盤である「研究開発」「マーケティング機能」「AI/IoTへの取り組み」「生産基盤の盤石化」を強化していきます。

以上のグループ経営戦略推進により、昭和電工グループは「The TOP 2021」の3年間累計でProject 2020+比で40%増3.4兆円の売上高、営業利益も1.7倍の4,800億円と大きく伸長し、当期純利益は3年で3,300億円を創出します。

これら成長にあたっては、ROA、ROEの資産効率性を十分考慮し、効率的で、かつ積極的な投資を行うことで投資を成長に、成長をさらなる収益力の向上につなげます。

「個性派事業」の拡大

「個性派事業」とは

当社グループの目指す姿、ビジョンである「個性派企業」とは、昭和電工グループに適した市場規模である「数百億円から数千億円スケールの市場」で、「No.1のポジション」を築いている「個性派事業の連合体」です。

そのためには、昭和電工の各事業が最適な事業セグメントを設定することが必要条件です。

これまで進めてきたProject 2020+によって、各事業は最適なセグメントの設定が進みました。「The TOP 2021」では設定したセグメントにおいて、現行事業のビジネスモデルの進化や成長市場での拡大、地域・ビジネス領域の拡大などにより、事業セグメントの強化・拡張に取り組みます。そして新規事業の創出も含め、HD、電子材料用高純度ガス、黒鉛電極に続く個性派事業への道を作り、2025年には少なくとも既存事業の半数以上を「個性派事業」とすることを中長期の経営目標としています。

当社グループが個性派企業というビジョン達成に向かう過程で、事業セグメントの強化・拡張につながる重要な価値観、バリューがCustomer Experience、顧客体験価値の最大化です。

品質・価格のみでの差別化が難しくなるなか、製品の良さだけではなく、サービスも含めた“昭和電工ならではの顧客体験”を全社共通のキーワードに、事業経営を行ってまいります。

持続可能な成長を目指す

森川幸平
2019年7月
昭和電工株式会社
代表取締役社長
森川宏平

当社グループは、これまでもCSR(企業の社会的責任)を経営の根幹を成すものとして考え、環境に配慮した事業活動を行うことはもちろんのこと、お客様や社会からの製品・技術・サービスを提供し、皆様からの信頼に応えてきました。同時に、コンプライアンスやダイバーシティ経営、コーポレート・ガバナンスの推進にも取り組んでいます。

昨今、ESG(環境、社会、ガバナンス)や、SDGs(持続可能な開発目標)といった視点からも企業経営のあり方を問われています。当社は、持続可能な社会づくりに貢献する事業推進により、永く、安定した利益を生む企業として、さらなる成長をしてまいります。

当社グループは今後も、豊かさと持続性が調和する社会の創造に貢献する企業として大きく飛躍できるよう、変化を恐れずに行動していきます。当社グループの活動に是非ご注目ください。

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