トップメッセージ

目指す未来の実現に向け、絶えず新たな価値をプラスする

環境の変化

近年、為替水準や原油・アルミ地金価格など、当社グループが事業を行っていく上で重要な前提条件は、世界各国の政治・経済動向により大きく変化します。この数年でその変化の幅はより大きく、私たちを取り巻く事業環境は不透明感を増しています。しかし、このような環境だからこそ、短期的な状況の急変にも動ずることなく、中長期的な視点に立ち、事業をマネジメントしていきます。

事業競争力の強化と研究開発

昭和電工は2016年から中期経営計画「Project 2020+」をスタートさせました。個性派事業を拡大し収益力を向上させるとともに、収益変化率の小さな事業構造にすべく、様々な取り組みを行ってきました。
2016年は黒鉛電極事業においてSGL GE Holding GmbHの黒鉛電極事業買収を発表しました。また石油化学ではポリプロピレン事業会社のサンアロマー(株)の連結子会社化を実施するとともに、ハードディスクでは生産能力の適正化を進めることで、事業の競争力を強化することができました。
2017年以降も、お客様にとって魅力的な製品やサービス、グローバルにおいて一定規模の競争市場でトップシェアを確保できる競争優位性のある事業のラインナップを増やす戦略を今後もより明確に打ち出していきます。特に電子材料向け高純度ガス事業は、市場の伸長が期待されることから注力してまいります。
研究開発については、今後当社グループの成長をけん引できるか否か、大きな役割を果たします。リチウムイオン電池材料やパワー半導体用SiCはこの2〜3年で大きな成果を挙げました。今後事業として結実させるべく、注力します。また、これらに続く事業の芽を大きく成長させるためにも、当社グループ内に存在する技術や社内ユーザーも有効活用し、新製品・新事業の創出につなげていきます。

2018年の目標積分値達成に向けて

2016年の業績は、石油化学が堅調な需給を背景に大幅に増益となるなど、営業利益は2015年比25.5%増益となる420億円を計上、当期純利益も特別損失の減少もあり123億円と大幅な増益を実現しました。
なお2016年決算発表に際し、子会社における取引の精査に時間を要したため発表が遅延し臨時株主総会にてご承認をいただく状況となりました。株主・投資家をはじめ関係者の皆様には、ご迷惑とご心配をお掛けいたしましたことを深くお詫び申しあげます。
「Project 2020+」においては、2018年までの3年間の利益の積分値としての営業利益累計1,430億円を達成することが最も重要であると考えています。2016年、2017年の2年間の営業利益累積予想値1,021億円(2017年7月24日発表)は、為替の円高要因をコストダウンの積み増し等でカバーし総じて順調と言えます。2018年の目標達成に向け、2017年中には積極的な投資を進めてまいります。

事業活動とCSR・ガバナンス

中長期的な視点という意味では、CSR(企業の社会的責任)も非常に重要な視点です。グループ全社員が「私たちは社会的に有用かつ安全で、お客様の期待に応える製品・サービスの提供により企業価値を高め、株主にご満足いただくと共に、国際社会の一員としての責任を果たし、その健全な発展に貢献します」の経営理念の下、「私たちの企業行動規範」に基づき誠実に行動し、事業活動に貢献していくことを目指しています。
CSRと事業活動は密接不可分な関係にあります。またCSRは当社グループの経営の根幹を成すものです。環境に配慮した事業活動を行うことはもちろんのこと、お客様や社会からのニーズに応える製品・技術・サービスを提供することが、皆様からのご信頼につながるものと考えます。
同時に、コーポレート・ガバナンスやコンプライアンス、ダイバーシティ経営の推進など、グループ内の体制構築も重要です。

特徴を強みに

森川幸平
昭和電工株式会社
代表取締役社長
森川宏平

昭和電工には長年築き上げていた財産ともいえる特徴が2つあります。1つは「真面目で、堅実で、技術が好き」という企業文化、もう1つは有機から無機、アルミに至る幅広い技術・製品を有するという事業基盤です。これらの特徴が弱みになるのではなく、いかに強みにするかが私たちの課題です。 現状に満足しているのでは、競争に勝ち残ることはできません。現状よりも「少しでも改善しよう」「少しずつ変えていこう」という思いの積み重ねが、理想に近づく道ではないかと私は考えています。
もちろん、理想の姿にたどり着くにはさまざまな困難が待ち構えています。たどり着ける道筋も決して1つではありません。「当社グループの成長」という目指す姿に向けて、成長のストーリーをいくつも考えておく必要があります。そして、市場や環境の変化などにあわせて、チャンスを逃すことなく、すばやく行動する。
2025年に当社グループが目指す姿は、社会や人々の願いや夢を化学の力で1つでも多く実現し、豊かさと持続性の調和する社会の創造に貢献する「社会貢献企業」です。そして、社員一人ひとりの弛まぬ努力によって、当社グループはさらに成長していけると信じています。私たちが目指す未来の実現に向け、私たち一人ひとりは絶えず新たな価値をプラスし続けていきます。
今後とも当社グループの活動にご注目ください。

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