トップメッセージ

全てのステークホルダーにご満足いただくために

激変する世界経済・経営環境

気候変動や資源枯渇、人口構造の変化、都市化の進行、世界経済の多極化、原燃料・エネルギーの環境変化など、世界的な潮流は大きな変化を迎えています。また、人工知能やIoT技術の進化など、技術の飛躍的な進展によって、経済や社会、人々の生活も変化を遂げつつあります。

他方、各国の政治動向によっては為替や原油・原料価格に激しい変動をもたらすなど、要因が複雑に組み合わさる、予測の難しい事業環境のなかで経営を行っていく必要がありますが、短期的な状況の変化に動ずることなく、中長期的な視点からの経営が求められていることには変わりません。

昭和電工グループは、石油化学・化学品・エレクトロニクス・無機・アルミニウムなどの事業分野を有する、特長的な化学メーカーです。これらの特徴を強みに変え、無機・金属、有機化学技術を深化、融合させ、優れた個性派製品を生み出すことを通じて、豊かさと持続性が調和した社会の創造に貢献する「社会貢献企業」の実現を目指しています。

2017年実績・2018年予想

2017年の業績は、石油化学がアジア市場での堅調な需給を背景に高水準のスプレッドを確保できたこと、また黒鉛電極の市況が下期から回復基調となったこともあり、利益目標を大幅に超過し、営業利益、経常利益、当期純利益の全てにおいて過去最高益を更新しました。

2018年は、営業利益、当期純利益共に2017年の最高益をさらに更新する予想です。これは、主に4年に1度の大型定修を実施する石油化学と、ハードディスク(HD)事業での減益を、事業統合により規模が拡大した黒鉛電極での大幅増益がカバーすることによります。

これらの状況は、2016年までに取り組んできた数々の構造改革の成果が顕現してきた結果、外部環境の良さを活かせる収益体質へと当社が変貌した、いわば潮目の変化を追い風として活かしたものと評価しています。

一株当たり期末配当については、2017年は50円への増配を実施しました。2018年は中間配当を含め90円に増配の予定です。2018年も営業利益、当期純利益は過去最高を更新する見込みであることから、資金の使途について従来の財務体質の向上に集中した政策から、今後は成長に向けた投資や株主さまへの還元といった使途についても見直し、企業価値の向上に向け改善を続けてまいります。

(単位:億円)2017年実績2018年予想
売上 7,804 9,350*1
営業利益 778 1,370
経常利益 640 1,315
親会社に帰属する当期純利益 335 850
年間配当 50円*2 90円*3

*1.2018年5月9日発表
*2.2017年5月11日を基準日として実施の1株当たり30円の配当は含まず
*3.2018年5月29日発表

安定して高収益を創出する企業体質へ

■ 当社グループ営業利益累計
*2018年5月9日発表

当社は2016年より中期経営計画「Project 2020+」をスタートさせていますが、そのなかでは収益力の向上と収益変動の抑制を重要な課題としています。収益力向上に関しては、3年累計営業利益1,430億円の目標に対して、着実な進展が見られるものの、収益変動の抑制については引き続き課題であると考えています。

2019年からは新たに3カ年の中期経営計画に移行する予定ですが、次の3年間で目指しているのは、3カ年累計で2,000億円を超える営業利益を安定的に出せる当社グループです。

事業環境の追い風が止んだときにも高い水準の収益を維持しつづけるには、絶えず事業変革に取り組み、筋肉質の会社にしていくこと、そのためにも“個性派事業”の拡大は必須です。

 

“個性派事業”の拡大

当社が考える個性派事業とは、収益性と安定性を高レベルで持続できる事業です。営業利益率が10%、営業利益額が数十億円以上あり、市況環境の変化への耐性を持つ、との3つの要件があります。現在、この3つの要件に合致する事業はHD、電子材料用高純度ガスに黒鉛電極を加えた3事業です。これらの事業は当社にとって適正な市場規模にあり、また高いシェアと技術やロジスティックスなどの特長を強みとして、市場におけるプレゼンスを勝ち取ってきました。

2025年には当社事業の半数以上を個性派事業とする予定です。そのために、「成長市場で売上をさらに伸ばす事業」なのか、「成熟市場で営業利益率をさらに高める事業」なのかを見極め、具体的な戦略を策定する予定です。

持続可能な成長を目指す

森川幸平
2018年7月
昭和電工株式会社
代表取締役社長
森川宏平

昨今、ESG(環境、社会、ガバナンス)や、SDGs(持続可能な開発目標)といった視点からも企業経営のあり方を問われています。当社グループは、これまでもCSR(企業の社会的責任)は経営の根幹を成すものとして考え、環境に配慮した事業活動を行うことはもちろんのこと、お客さまや社会からの製品・技術・サービスを提供し、皆さまからの信頼に応えてきました。同時に、コンプライアンスやダイバーシティ経営、コーポレート・ガバナンスの推進にも取り組んできました。

事業を取り巻く環境や世界経済は絶えず変化していますが、我々の目指すべき方向は明確です。「すべてのステークホルダーを満足させること」であり、「今」がしっかりしていて「将来」の姿に期待が持てる昭和電工を全てのステークホルダーに示すことです。

現在策定中の次期中期経営計画では、個性派事業の拡大により顧客価値を追求するとともに、ESGやSDGsの視点を反映した社会価値の追求も目指す考えです。

当社グループが目指す方向は一つですがそこに至る道のりはさまざまです。決して一つではありません。当社グループが今後も目指す、豊かさと持続性が調和する社会の創造に貢献する企業として大きく飛躍できるよう、変化を恐れずに行動していきます。

今後も当社グループの活動に是非ご注目ください。

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