トップメッセージ

 中期経営計画「Project 2020+」の2年目における成果を振り返るとともに、2020年より先も見据えた今後の展開についてご説明させていただきます。

 2017年の連結業績は、期初の計画を上回り、大幅な増収を達成するとともに各利益段階において過去最高益を更新しました。
 売上高は、製品市況の上昇による好調に加え、前期に子会社化したサンアロマー株式会社が通年で業績に寄与した石油化学部門、黒鉛電極事業の販売数量増と中国市況の改善に、同事業の経営統合に伴う新規連結効果が加わった無機部門を中心に、すべての部門において増加し、全体で前期比16.3%の増収となりました。
 利益面においても、石油化学部門および無機部門が大幅な増益を遂げ、エレクトロニクス、化学品、アルミニウムの各部門もそれぞれ前期を上回る利益を確保したことにより、全体では営業利益が前期比85.0%増、経常利益が同65.3%増、親会社株主に帰属する当期純利益が同172.0%増と、著しい利益拡大を果たしました。

 2016年より始動した中期経営計画「Project 2020+」は、この2年間の取り組みを通じて「成長加速」事業および「優位確立」事業の規模を順調に拡大し、「基盤化」事業の収益体質改善と「再構築」事業の構造改革を着実に進めてきました。その結果、当社グループの収益力は大きく向上しています。2 0 1 6年から2 0 1 8年までの営業利益累計額1,430億円を目指す「営業利益3ヵ年計画」は、すでに2年目で1,199億円(達成率83.8%)に達し、2018年では大幅な超過達成が見込まれています。
 今後は、引き続き成長市場領域への積極展開により、収益力のさらなる向上を図ると同時に、収益変動を抑制した安定的な拡大を実現していきます。そのための施策として、収益性と安定性を高レベルで持続的に維持できる「個性派事業」の強化・育成に注力しつつ、事業ポートフォリオを改善し、キャッシュ・フローを稼いで成長エンジンで伸ばす仕組みを確立します。また海外売上高比率の拡大を目指し、「成長加速」事業、「基盤化」事業で積極的な海外進出・拠点拡充を進めていく考えです。
 なお、中期経営計画については、2018年中に新たな3ヵ年計画を策定し、発表する予定です。新計画では、「個性派事業」の拡大による「顧客価値の追求」とともに、ESG(環境・社会・ガバナンス)やSDGs(持続可能な開発目標)の視点を反映した「社会価値の追求」をテーマに打ち出す考えです。
 今回の期末配当は、利益の拡大に伴い1株当たり30円の予想(2017年4月25日発表)から20円増額し、同50円とさせていただきました。2018年の期末配当は、業績予想(2018年2月14日発表)を前提として同70円を予定しています。
 2018年は、石油化学部門において4年に一度の大型定期修理を予定しており、エレクトロニクス部門ではハードディスクの販売数量減が予想されることから、両部門については減収減益となる見通しですが、無機部門における黒鉛電極事業の経営統合効果などによりカバーし、連結業績全体では増収増益を見込んでいます。

 私たちは、これからも社会から期待される会社として存続していくために、さらなる価値創造に取り組んでまいります。

2018年3月
代表取締役社長

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