KPR(ガス化手法)工程

収集~梱包使用済みプラスチックを分別収集(圧縮梱包)

ご家庭から出されるプラマークの付いた使用済みプラスチックを自治体が分別収集し、圧縮梱包します。

工程1破砕成形設備にて減容成形

収集された使用済みプラスチックはレゾナック川崎事業所へ運ばれ、投入コンベアーにより破砕機に投入されます。
破砕した使用済みプラスチックは異物を除去した後、成形機により小さな固まり(成形プラ)に加工されます。

工程2ガス化設備にて合成ガスを製造

2つのガス化炉を通ってプラスチックは合成ガスになります。 プラスチックの固まりは「低温ガス化炉」と「高温ガス化炉」という2つのガス化炉の中で温度と圧力を調整され、水素と二酸化炭素の合成ガスとなります。
レゾナックガス化プロセスは合成ガス生成過程で回収されるスラグ、金属類、塩、硫黄は、全て「資源」として有効利用されるゼロエミッション型リサイクル設備です。

工程3合成ガス中の水素からアンモニアを製造

ガス化設備で作られた水素と二酸化炭素の合成ガスは、アンモニア製造設備へ運ばれ、合成ガスから水素を取り出し、その水素を利用してアンモニアが作られます。
二酸化炭素は隣接している工場にてドライアイス、液化炭酸ガスとして出荷されています。

身近な製品へ暮らしを支える化学製品 アンモニア

アンモニアは無色・透明の気体で、洋服やプラスチック製品など、暮らしに身近な製品の原料や薬剤として使われる化学製品です。 また、アンモニアは窒素酸化物を除去することができ、環境保護に役立つ薬剤として使われています。
レゾナックのアンモニアは環境調和型アンモニア「ECOANN®(エコアン)」として広く全国各地でご愛用いただいています。

このガス化技術はUBE株式会社、(株)荏原製作所がNEDO(新エネルギー・産業技術綜合開発機構)の委託により 実証したものを技術導入し、2003年から(株)レゾナックが本格稼動させたものです。