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ニュースリリース

コンデンサ用タンタル粉の生産能力増強について

2001年1月25日

昭和電工(大橋光夫社長)とキャボット社(米国 マサチューセッツ州 ケン・バーンズCOO)との合弁会社の昭和キャボットスーパーメタル株式会社(以下SCSM 東京都港区、山中 稔社長)は、携帯電話や携帯端末等IT産業向けに需要が旺盛なタンタル粉(Ta粉)について、1999年より生産設備および高機能化品(高容量化)の研究開発設備の増強を、SCSM東長原工場(福島県河沼郡)で行ってまいりました。
昨年10月に、先に後工程の新粉末工場を稼動させ、次いで本年4月、前工程の新還元工場を竣工させることにより能力増強工事が完成いたします。 投資総額は約50億円となります。

1. 生産能力増強の背景

Ta粉メーカー各社は、IT産業の活況によるTaコンデンサの急激な需要増によりフル生産が続いております。
コンデンサ向けTa粉の世界市場は、この2年間、前年比25%~35%の伸びを示し、特に昨年春以降、原料価格が供給不足感から異常に上昇いたしました。本年前半は調整局面を迎えるものと思われますが、長期的には年率2桁の伸びが続くものと見込まれます。
中でも、SCSMが先行し、得意とする高CV値(高容量)粉の需要は特に顕著な伸びを示しております。SCSMは、現時点での高CV値品である4~5万CV品に加え、昨年より7~8万CV品の量産販売体制に入っております。  さらには次世代の10~12万CV品の量産試作も開始いたしました。

2. 生産能力増強

生産設備の増強は、還元、粉末調整のTa粉製造の全工程にわたっており、前工程である還元工程は本年4月に稼動予定であり、後工程の粉末調整工程は昨年 10月に新工場が稼動しております。これにより、SCSMのTa粉生産能力は、増設前の月産18㌧から同30㌧と大幅に増強され、2000年を初年度とするSCSMの中期5ヵ年計画の最終年目標売上高300億円の達成の大幅な前倒しが可能となります。

3. 研究開発設備の増強

引き続きSCSMが高CV値品分野で先進的な地位を維持していくためには、研究開発設備の増強が必須であり、15~20万CV値の最先端・高容量のTa粉の開発、量産を視野に入れております。Ta粉の高CV値化により、タンタルコンデンサの高容量化とともに、原料の省資源が図れることから、技術者の拡充も含め経営資源の積極的な投入を行います。

4. 原料調達について

課題である原料の安定調達に関しては,親会社であるキャボット社が豪州グァリア社と2003年を最終年度とするタンタル鉱石生産倍増の計画を推進中です。
また、SCSM独自の原料手当ての拡充策として、世界各地の鉱石産出地域からの調達ルートの整備を鋭意進めております。特に、南部アフリカ地域では複数の地元鉱山会社と新規のタンタル鉱山の開発を進めており、SCSMの原料の長期安定ソースとして育てていく方針です。

以上

* CV:製品の単位重量あたりの電気容量の大きさを表す単位

(ご参考)

昭和キャボットスーパーメタル(株)の概要

所在地 東京都港区芝公園2-9-5
Tel 03-3434-3711
代表者 山中 稔
設立 1972年3月
資本金 4億34百万円
株主
昭和電工株式会社 50%
Cabot International Capital Corp. 50%
事業内容 タンタル製品製造販売 他
年商 1998年 131億円
      1999年 166億円
      2000年 210億円