トップページ>ニュースリリース>2001>半導体向け特殊ガス事業のシンガポール進出について

ニュースリリース

半導体向け特殊ガス事業のシンガポール進出について

2001年2月22日

昭和電工株式会社(大橋光夫社長)は現在推進中のチータ・プロジェクトにおいて、半導体向け特殊ガス事業をコア事業の一つと定め、積極的な事業展開を行なっております。
当社はこれまで、ユーザーの海外進出に伴い台湾・新竹地区(1996年)、中国・上海(1999年)に合弁会社を設立し、営業拠点を開設しております。

これに続き、シンガポールに半導体向け特殊ガスおよび廃ガス除害設備・同再生事業を行なう新会社を設立し、この度本格的に営業を開始いたしました。
さらに、台湾の合弁会社である昭和特殊気体は、多くのユーザーとの取引拡大に伴う安定供給体制強化のため、本年4月に台南地区に第2工場を開設する予定であります。また、該社は2001年売上高を前年比2倍増の40億円と見込んでおります。

1. シンガポール進出の背景

現在シンガポールには6社9工場が半導体前工程の生産を行なっており、政府主導の下2002年には9社17工場となるものと計画されております。さらにマレーシアにおいても、半導体前工程3工場の稼動が計画されております。
当社はこれまでシンガポールにおいて、日系ユーザーに対し特殊ガス等の納入実績がありましたが、この度外資系ユーザーより特殊ガスおよび除害装置の受注に成功いたしました。
これを機に、マレーシア等の周辺地区への展開をも勘案し、今後更なる発展を図るためには独自の安定供給体制を確保することが不可欠と判断し、今回新会社を設立いたしました。
新会社は、2005年に10億円の売上を計画しております。
新会社の概要は以下の通りです。

社名 Showa Specialty Gas Singapore Pte Ltd
資本金 100万S$(シンガポール・ドル :約65百万円)
社長 照岡 佳久 (昭和電工(株)ガス・化成品事業部ファイン製品部長)
出資比率 昭和電工(株) 80%  昭和特殊気体(台湾) 20%

2. 当社の半導体向け特殊ガス事業の概要

当社は、半導体産業の勃興期より化学メーカーとして保有する、有機・無機化学品に対する豊富な分析力、知見を生かし、高品質の特殊ガスおよび廃ガス除害装置事業を展開してまいりました。売上高は、2000年約170億円、2002年は200億円を見込んでおります。

(1)特殊ガス

1996年に米国のエアープロダクツ アンド ケミカルズ社と提携し、フッ素系特殊ガスの生産設備を当社川崎事業所内に設置し、1999年4月には旭硝子(株)より同社のフッ素系半導体向け特殊ガス事業を譲り受け、この分野の事業強化を図っております。
これらの施策により、半導体前工程で使用されるCl2、BCl3、CF4、等のエッチングガスは約40%、クリーニングガスのC2F6は60%のシェアを有し、この他にも成膜用ガスのN2O、成膜ガスおよび青色LED用のNH3は50%の国内シェアを有しております。

(2)廃ガス除害装置

廃ガス除害装置(クリーンエス・シリーズ)は、累計の出荷台数は既に1万台を超え、1999年には温暖化系数の高いPFC(Perfluorocarbon:フッ素と炭素からなる物質)用の廃ガス除害設備(クリーンエスPF)も上市しております。

(3)その他半導体関連周辺事業

この他にも、設備や配管のコーティング事業(クリーンエス処理)、ほぼ100%純度のフッ素ガスをユースポイントで発生させるフッ素発生装置(エフジェネ)、半導体各工程で使用される洗浄・リンス液用高純度有機系溶剤 (ソルファイン)、フォトレジスト向け高純度無機系溶剤(TMAH)等、半導体関連周辺分野にも積極的な事業展開を行なっております。

以上