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ニュースリリース

新規 水稲用除草剤の開発について

2001年12月3日

昭和電工株式会社(大橋光夫社長)の連結子会社である、株式会社エス・ディー・エス バイオテック(白井孝社長、東京都港区:以下SDS)は、防除が難しいホタルイ、およびコナギ、アゼナ等の一年生広葉雑草に優れた除草効果を示す、新規水稲用除草剤原体ベンゾビシクロン(一般名:以下本剤)を開発し、本年4月本剤および本剤含有の6剤の農薬登録をいたしました

本剤の特長は、以下の通りであります。

  • 除草効果は40から50日。
  • *1)スルホニルウレア(以下SU)系除草剤抵抗性雑草に、卓越した効果を示す。
  • 水稲に対する安全性が高い。
  • 既存の自社原体に比べて、単位面積当たりの必要薬量を1/10に低減。
  • 本剤を含んだ水の水田外流出を極力避けるため、低水溶解度の化合物を、さらに、低魚毒(魚毒性A類)の化合物を選択し、環境に配慮した。

SDSは、SU剤を含まずに*2)水田の主要雑草に幅広い効果を発揮する本剤の効能を明らかにするため、本剤含有の下記非SU剤3剤を開発し、新たな市場開拓を進めております。

1.クサコントフロアブル

  • SU抵抗性雑草対策剤として三共(株)と共同開発。三共(株)が一元販売。
  • 今年、一年生持続型除草剤(2種混合剤)として試販し、高い除草効果を示した。また、畔から侵入するイボクサ等の防除にも有効であるという高い評価を得た。
  • *3)一年生持続型除草剤から*4、5)初期一発除草剤として適用拡大中。

2.スマートフロアブル

  • 3種混合の初期一発除草剤。
  • 本年12月4日に、クミアイ化学工業(株)(望月信彦社長:東京都台東区)、日本バイエルアグロケム(株)(ローレンス ユー社長:東京都港区)、より上市予定。
  • SU剤抵抗性雑草の防除が急務とされる北海道、東北地方での効果が期待されており、特にエゾノサヤヌカグサに卓越した効果を示すことも注目されている。

3.フォーカスショットジャンボ剤

  • 2種混合の*6)初期ジャンボ剤。一発ジャンボ剤へ適用を拡大し、2002年上市予定。
  • 50gパックを10アールに10パック投入する省力製剤で、科研製薬(株)と共同開発中。
  • 難防除のカヤツリグサ科雑草クログワイ、シズイに高い効果を示す。

さらに2002年は、本剤を使用する5製品の農薬登録を予定しております。その内2製品はSU剤との混合剤です。
SDSは、2000年を初年度とする「5ヶ年経営計画」を推進中であります。水稲除草剤事業は、2001年に約20億円の売上を見込んでおりますが、従来製品である「ダイムロン」、
本年6月に中外製薬より譲渡された「グラチトール」、および本剤原体事業により、3年後には40億円の売上を見込んでおります。

  • *1)スルホニルウレア系除草剤:一年生広葉雑草をはじめ、難防除雑草である多年草雑草まで除草範囲が広く、かつ低薬量で高い効果を示すため、水田除草剤の混合母剤として広く使用されている。しかし、近年抵抗性を持つ雑草が出現し、対策剤の開発が急務とされている。 SU剤系除草剤抵抗性雑草:ミズアオイ、コナギ、ホタルイ、ヘラオモダカ、アゼナ類等
  • *2)水田の主要雑草:肥料、光、水分等で水稲と競合し、水稲の育成を阻害する雑草。ウリカワ、ミズガヤツリ(以上多年生雑草)、ノビエ、コナギ、ホタルイ等
  • *3)一年生持続型除草剤:一回の散布で35~45日程度効果が持続する除草剤で、一年生雑草とホタルイを含めた主要雑草を防除する除草剤。
  • *4)初期剤:雑草の発生前あるいは発生初期に散布時期が限られる除草剤。
  • *5)一発剤:広範な雑草に一回の散布で35~45日程度効果が持続する除草剤。
  • *6)ジャンボ剤:水田の畔から10アール当たり150g~1kg投入すると、水田内に均一に薬効が広がる製剤型。従来は、10アール当たり1Kg~3Kgを耕作者が水田内に入り均一に散布していたが、稲耕作者老齢化に伴い省力化を意識した製剤型。

以上