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ニュースリリース

新ナノゾーン(80nm)カーボンナノファイバーの量産化

2001年12月6日

昭和電工株式会社(大橋光夫社長)は、繊維径80nm(ナノメートル:1nmは10億分の1m)のカーボンナノファイバー(以下 VGNF:Vapor Grown Carbon Nano Fiber)の開発に成功し、この度年産10トンの量産体制を確立し、市場開発を進めてまいります。

当社は、1980年代より開発を始め、1990年代後半より量産プラントによるVGCF®を市場に提供するなかで、この新しいナノゾーンに着目し今回VGNFの開発に成功いたしました。 VGNFはVGCF®に比べて、導電性、熱伝導性、強度がアップするいう基本特性の向上が期待できます。そのため、燃料電池、高性能二次電池・キャパシタ、静電塗装・電磁遮蔽をはじめとした樹脂複合材料、高強度化・軽量化のための金属複合材料等、市場の拡大が期待される分野へ用途開発を展開いたします。また、量子材料としての特性が要求されるナノテクノロジー分野での応用も視野に入れ、用途開発を加速してまいります。
  VGNFは、信州大学遠藤教授との共同開発により世界で初めて工業化に成功したVGCF®の技術をベースに、生成条件を最適化し量産技術を確立したものであります。

VGNFの販売計画は、2005年にVGCF®と併せて30~40億円の売上高を目標としております。
当社は、VGCF®、VGNF等微細炭素繊維材料を、VGファイバーシリーズとして展開するとともに、ユーザーニーズに適合したサイズ(繊維径)に応じた用途展開を進めて参ります。
なおCNTにつきましては、NEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)のフロンティアカーボンプロジェクトにおいて、独立行政法人産業総合技術研究所とパイロットスケールでの基礎研究を進め、大量合成技術の確立を目指しております。

VGNFは、当社が既に年産40トン規模で事業化しております、高機能バルク材料(集合体として特性が発現する材料)である気相法炭素繊維VGCF®(以下VGCF®:Vapor Grown Carbon Fiber)(繊維径150nm)と、近年フィールドエミッションディスプレー用の電子放出電子源等、量子材料(原子、分子レベルでの性状が反映される材料)として話題となっているカーボンナノチューブ(以下CNT:Carbon Nano Tube)(繊維径20nm)との中間領域、いわば新しいナノゾーンに位置する、バルク材料と量子材料の特性を併せ持つ新材料であります。

以上