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ニュースリリース

ネオジム系磁石用合金生産の中国拠点化計画

2002年9月17日

昭和電工株式会社(大橋光夫社長)、内蒙古包鋼稀土高科技股イ分有限公司(崔臣董事長)、中国冶金進出口総公司(王攻城総経理)および東海貿易株式会社(三井元社長)は、内蒙古包頭稀土高新技術産業開発区に、ネオジム系磁石用合金生産に関する合弁会社を設立する旨合意し、2002年9月17日に合弁契約を締結しましたので、お知らせいたします。

1. 希土類磁石の概要

永久磁石の種類には、磁力の強い順に希土類磁石、鋳造磁石(アルニコ他)、フェライト磁石があります。希土類磁石は、希土類元素を含んだ磁石の総称で、特にNdFeB(ネオジム・鉄・ボロン)磁石は、ハードディスクドライブのVCM(ボイスコイルモーター)やMRI(磁気共鳴による断層撮影装置)および携帯電話、各種モーター等に用いられており、市場に出されている磁石としては最強のものです。
希土類磁石市場は、中長期的には自動車、IT、環境関連、家電など多くの分野において年率15%以上の成長が見込まれております。

希土類磁石には製造方法の異なる燒結磁石とボンド磁石(磁石粉末を樹脂やゴムに混ぜて成形したもの)があり、今回の合弁事業は、主に前者に関わっております。

昭和電工(株)では、秩父事業所レアア-ス事業部において、磁石の原料となる磁石合金を製造販売しております。当社は国内において、磁石合金販売のトップメーカーであり、品質的にも高度な急冷法で世界最強の磁石原料として多くのユーザーから評価されております。

2. 中国拠点化の趣旨

NdFeB磁石合金の原料となる希土類(Nd)は、80%以上が中国で生産されており、レアアース事業にとって原料の安定的な確保は、極めて重要なポイントとなります。設立予定地である包頭市の包頭鋼鉄(集団)有限責任公司は、その大部分の鉱山を所有しており、その傘下の内蒙古包鋼稀土高科技股イ分有限公司との合弁は意義のあるものとなります。
また、今後の中長期的な広い分野、用途での需要拡大に対応するためには、低コストで高品質な磁石合金を供給できる体制が望まれております。そこで、当社では中国包頭に合弁会社を設立し、磁石合金の生産(磁石の生産は行わない)を行い、国内外の顧客(磁石メーカー)へ製品を提供してまいります。

3. 出資会社の内容

(1)社名 包頭昭和稀土高科新材料有限公司
(2)所在地 内蒙古自治区包頭稀土高新技術産業開発区
(3) 登録資本 10億円
(4)設立 2002年12月予定
(5)出資比率 昭和電工株式会社 60%
内蒙古包鋼稀土高科技股イ分有限公司 30%
中国冶金進出口総公司 5%
東海貿易株式会社 5%
(6)事業内容 NdFeB磁石合金の生産 1000T/Y
(7)販売先 昭和電工株式会社
(8)社員数 約50名(日本人3名常駐)
(9)売上高 年間10~15億円
(10)董事長
    総経理
昭和電工株式会社 橋本忠浩 就任予定
昭和電工株式会社 森平光彦 就任予定

4. 工場建設スケジュ-ル

2003年 1月 建設開始
2003年 12月 建設完了

5. 出資者の概要

設立 業種 資本金
昭和電工株式会社 1939年 化学 1104億円
内蒙古包鋼稀土高科技股イ分有限公司 1997年 鉱石 67億円
中国冶金進出口総公司 1980年 貿易 33億円
東海貿易株式会社 1981年 貿易 10百万円

昭和電工グループは、現在推進中の連結中期経営計画「チータ・プロジェクト」とそれに続く「プロジェクト・スプラウト」において「ITネットワークライフ」をターゲット市場と定め成長戦略事業であるレアアース事業に経営資源を集中投入しております。
レアアース事業は今後とも世界レベルの技術水準と品質をお客様に提供すべく積極的な展開を図ってまいります。

以上