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ニュースリリース

“カーボンナノファイバー(MWCNT)の応用開発”を目指す大学発ベンチャー創設

2003年9月30日
信州大学工学部 教授 遠藤 守信
昭 和 電 工 株 式 会 社

信州大学工学部 遠藤守信教授と昭和電工株式会社(本社:東京都港区、大橋光夫社長)は、優れた機能と、幅広い応用用途の可能性を秘めた新素材“カーボンナノファイバー” を中心とする、先進炭素材料やエネルギーデバイスへの応用に関する研究開発型ベンチャー企業、「MEFS(メフエス)株式会社」を創設することに合意いたしました。

遠藤教授は、仏・オルレアン大学留学中(1975年頃)“カーボンナノチューブ”を発見し、その成果をベースに、カーボンファイバーからカーボンクラスター(炭素の集合体)に至る広範な炭素体等の先端素材に関する基礎科学と、ポータブル電子機器や電気自動車用の高性能電池および電源システム等への応用研究を展開しております。

遠藤教授と昭和電工(株)は、多層カーボンナノチューブの代表的な物質「気相法炭素繊維VGCF(Vapor Grown Carbon Fiber)」の共同研究を1982年に開始いたしました。両者は、リチウムイオン二次電池への高性能添加材としての用途開発を進めながら、世界に先駆けて極細VGCFの量産技術を確立いたしました。

この成果を礎に、昭和電工(株)は年産40トンの量産プラントを有し、カーボンナノファイバーを商業生産・販売している日本で唯一のメーカーです。

MEFS(株)は、カーボンナノファイバーのみならず、燃料電池やキャパシタ等に用いられる先端炭素材料の、スピードを重視した応用研究、用途開発を戦略的に進め、これらの成果を知的財産として権利化してまいります。

昭和電工(株)は、現在推進中の連結中期経営計画「プロジェクト・スプラウト」において、ファインカーボン事業を成長戦略事業と位置付け、電池材料を戦略的市場単位(SMU:Strategic Market Unit)の一つとして、事業拡大・強化を図っております。今後は、MEFS(株)の研究・開発成果を事業化につなげること等で、ファインカーボン事業基盤の強化を目指してまいります。
*MWCNT:Multi-Walled Carbon Nano Tube (多層カーボンナノチューブ)

ベンチャー企業の概要

1.会社名 MEFS(メフエス)株式会社
2.資本金 1千万円
3.設立予定 本年11月
4.本社所在地 長野県長野市
5.役員 CEO(社長):藤井豊春 (昭和電工(株)取締役無機材料事業部門長)
CTO(最高技術責任者):遠藤守信 (信州大学 工学部 教授)
6.目的 ①炭素材料に関する受託開発研究およびコンサルティング
②エネルギーデバイス関連技術の受託開発研究とコンサルティング
③前各号に附帯関連する一切の業務

本件に関するお問合せ先
信州大学工学部遠藤研究室   026-269-5201
昭和電工(株)広報・IRグループ 03-5470-3235

以上