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ニュースリリース

精製ゲル市場への新規参入
- オーストリア社への戦略的投資による分離精製事業の拡大 -

2012年12月3日

   昭和電工株式会社(社長:市川 秀夫)は、バイオ医薬や工業分野の製造工程において使用される精製ゲル市場への参入を決定し、オーストリアの精製ゲル開発製造会社BIA Separations(以下、BIA)と業務・資本提携に関する契約を締結しました。

   当社では、高速液体クロマトグラフィー*(以下、HPLC)関連の各種製品の開発・製造販売を、分離精製事業のひとつとして行っています。このなかでも分析用HPLCカラム**は、登録商標「Shodex®」として40余年の歴史を持ち、幅広い製品群を有しています。現在では世界中に構築した販売網を通じ、各国の公的機関から民間企業の研究開発、品質管理部門まで幅広い顧客層にShodex® 製品を提供しています。

   今回、Shodex® で培った技術を活かしながら、技術面・製品群の双方で高い相乗効果が見込まれるBIAと業務・資本提携し、新たに精製ゲル市場へ参入します。精製ゲル市場は、バイオ医薬の発展と共に急成長が見込まれる有望な市場です。

   精製ゲルは、バイオ医薬や工業分野の製造工程において、培養液や反応液などから必要な成分を取り出す(精製)ために使用されます。特にバイオ医薬の精製ではタンパク質が対象となることが多く、当社がShodex® で長年培ってきたタンパク質の分析技術・ノウハウを広範囲で活かすことが出来ます。
   現状、精製における効率性は一般的に低く、バイオ医薬の製造における高コストの主要因となっていますが、BIAは、他社の精製ゲルと比較して、高効率で精製処理を可能とするモノリスゲル(登録商標CIM Convective Interaction Media®)***の開発に成功しています。当社は、精製ゲル市場への参入にはBIAとの業務提携が最適と判断し、今回、資本参加を含めた販売提携・共同開発に合意しました。

   BIAとの業務提携により、当社は精製ゲルの開発・製造、品質管理、マーケティングに関するノウハウを獲得するとともに、バイオ医薬メーカーとの販売チャネルの強化を図り、分離精製事業の拡大を目指します。

                                                   以上

*   高速液体クロマトグラフィー(High performance liquid chromatography、HPLC):一般的な化合物分析法であるクロマトグラフィーの一種。ポンプで高圧に加圧した液体を、ゲルを充填した管状容器(カラム)に通すことで化合物を効率よく分離し、迅速かつ高感度で化合物の検出・定量が行える。水溶性、油溶性にかかわらず、溶液に溶ける化合物であれば分析可能であり、有機化学、高分子化学、医薬、食品、環境分析など広範囲な分野で使われている。

**  カラム:ビーズゲル(球状の粒子)をステンレス製や樹脂製の管に充填したもの。分析対象である試料(液体)をカラムの一方から注入すると、粒子と試料に含まれる化学成分の特性に応じて、試料の各化学成分がカラムから抽出される。これによりどのような化学物質が試料に含まれているのかを分析する。当社では、800種類以上のカラムを取り揃えている。

*** モノリスゲル:ブロック状の成型ゲル。表面に多様な官能基を導入することにより、ウイルス粒子や巨大分子であるタンパク質、遺伝子(DNA)などの生体成分をビーズゲルに比べて効率よく分離・分析できる。

【BIA Separations 概要】
会社名 :BIA Separations , GmbH
所在地
:オーストリア、フィラハ
設立 :1998年
事業内容 :モノリスゲルおよびクロマトグラフィーカラムの開発・製造販売
代表者 :Ales Strancar , PhD
従業員数 :80名
 
BIA Separations社製モノリスゲルカラム(CIM®

◆ お問い合わせ先
昭和電工株式会社 IR・広報室 03-5470-3235