ニュースリリース

透明導電パターン形成用 銀ナノワイヤーインクの量産を開始
- 昭和電工とマイクロ波化学、新たな生産技術を開発-

2015年5月28日

昭和電工株式会社
マイクロ波化学株式会社

 昭和電工株式会社(社長:市川 秀夫 以下、昭和電工)とマイクロ波化学株式会社(社長:吉野 巌 以下、マイクロ波化学)は、印刷技術によって透明導電パターンを形成する銀ナノワイヤーインクについて、共同で量産技術を開発しました。

 昭和電工は、2012年に国立大学法人 大阪大学の菅沼克昭教授と共同で、印刷により透明導電パターンを形成する銀ナノワイヤーインクを開発しています*。銀ナノワイヤーインクで高い光透過性と導電性を実現するには、金属ナノ材料である銀ナノワイヤーのアスペクト比(長さと径の比)を高めることが重要であり、従来の合成方法では銀ナノ粒子が表面全体で結晶成長しやすくワイヤー状になりにくいことから、安定的に生産するための量産技術の確立が課題となっていました。

 昭和電工およびマイクロ波化学は、今回、選択加熱技術のひとつであるマイクロ波加熱を用いた合成方法を開発しました。銀ナノワイヤーの成長過程において銀ナノ粒子にマイクロ波を照射すると、成長末端のみがエネルギーを吸収し発熱します。この特性を利用し、銀ナノ粒子に結晶成長を阻害するキャッピング剤を選択的に吸着させることで、細長いワイヤーを効率的に生産することに成功しました。

 また、銀ナノワイヤーインクは印刷後、光焼成技術(Photonic Curing TM**により導電性を発現させますが、昭和電工では今回、基板への密着度を高め、焼成時の基板へのダメージを最小限に抑えるアンダーコート剤も開発しております。一般的に熱に弱いとされる銀ナノワイヤーの劣化を防ぐオーバーコート剤も開発中で、本インクおよび周辺部材は、昭和電工が7月よりサンプル提供を開始する予定です***

 なお、6月3-5日に東京ビッグサイトで開催される「JPCA Show 2015」にて、昭和電工のブースにおいて本インクおよび周辺部材を用いて試作したタッチセンサおよび7インチサイズのタッチパネルを展示いたします。

以上

◆ 報道機関お問合せ先:
昭和電工株式会社 広報室 03-5470-3235
マイクロ波化学株式会社 管理部(担当:大西)06-6170-7595

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