HDDの次世代記録技術MAMR対応のHDメディアの出荷開始

2019年02月21日
昭和電工株式会社

昭和電工株式会社(社長:森川 宏平)は、ハードディスクドライブ(以下、HDD)の次世代記録技術であるマイクロ波アシスト磁気記録(以下、MAMR)に対応した3.5インチの次世代HDメディアを開発し、2019年から販売を開始します。

本製品は、東芝デバイス&ストレージ株式会社が次世代記録技術のMAMRを使用して業界最大記憶容量※1の18テラバイト(以下、TB)を実現し、2019年度中にサンプル出荷を開始するニアライン向けHDDに採用された製品です。当社の新技術で開発したアルミ基板製の1枚当たり2TBの高容量メディアであり、従来記録方式※2では第10世代※3となります。

クラウドサービスの普及や動画コンテンツ、画像共有サイトなどの急拡大により、データを保管するデータセンターではより大容量のHDDが求められています。当社は、今後も“ベスト・イン・クラス”をモットーに、世界最大のメディア専業メーカーとして、MAMR、熱アシスト磁気記録(HAMR)などの新世代記録技術に対応した世界最高クラスの製品をいち早く市場に投入し、HDDの高容量化に貢献してまいります。

以上

  • ※1 2019年2月11日時点
  • ※2 CMR方式:従来型磁気記録方式(Conventional Magnetic Recording)のことで、垂直磁気記録方式(PMR:Perpendicular Magnetic Recording)のうち、瓦書き記録方式(SMR:Shingled Magnetic.Recording)を用いない従来の記録方式を指す。ランダムアクセス性に優れている。
  • ※3 当社の垂直磁気記録方式ハードディスクは、記録容量に応じて次のとおり区分しています。
  2.5インチ 3.5インチ
第1世代 80GB 160GB
第2世代 120GB 250GB
第3世代 160GB 334GB
第4世代 250GB 500GB
第5世代 334GB 750GB
第6世代 500GB 1TB
第7世代 670GB 1.1~1.3TB
第8世代 750GB 1.3~1.5TB
第9世代 1TB 1.5~1.8TB
第10世代  - 2TB

1TB(テラバイト)=1000GB(ギガバイト)/枚

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