研究開発計画

研究開発計画

昭和電工グループは、2016年より中期経営計画「Project 2020+」を開始し、2018年が最終年となります。3年間で600億円の研究開発投資は、「インフラケミカルズ」、「エネルギー」、「移動・輸送」、「生活環境」、「情報電子」の5つの市場領域をターゲットにしています。これらの市場領域で個性派事業を創出すると同時に高付加価値の製品・サービスの開発を加速させ、世界規模での社会貢献を目指しています。

また、2025年に目指すグループ像の確立に向け、「多様な個性派技術を鍛えてつなぎ、新たな価値を創造」を基本方針に、2016年1月から研究開発部門の組織改定を実施しました。成果の早期顕現に向け、具体化した取り組みを加速させています。

当社グループが有する有機・無機・アルミのさまざまな素材、それらを高度に加工するプロセス技術、これまで培ってきた戦略技術をベースに、市場における多様なニーズと融合させ、事業横断テーマとして研究開発を進め、お客様へ新たな価値を提供する取り組みを進めています。

以下、融合製品開発研究所を中心とした研究開発として現業強化・周辺成長分野での開発事例と、先端技術開発研究所で取り組む戦略技術の深化事例をご紹介します。

1. 現業強化/個性派事業の拡大

写真:湿潤面補修材の試験施工の様子(東長原事業所 旭ダム系水路の壁面補修)湿潤面補修材の試験施工の様子
(東長原事業所 旭ダム系水路の壁面補修)

実証化、収益への顕現化が予定されている高付加価値製品として、「アンモニア水素ステーション」、「LIB負極用水系バインダー」、「寒冷地・湿潤地向け補修材料」があります。

アンモニアは多くの水素を含んでおりエネルギーキャリアとして期待されています。「アンモニア水素ステーション」では、燃料電池車用高純度水素をアンモニアから製造する実用可能な技術の開発に世界で初めて成功しました。現在、川崎事業所において10Nm³/hスケールのシステム実証を行っています。

「LIB用負極水系バインダー」は、独自設計した樹脂特性が認められ、多くのお客様で採用されています。今後拡大するEV向けに要求される高出力、高寿命に対応したグレードの開発に着手しています。

また、「寒冷地・湿潤地向け補修材料」は、過酷な環境下においても短時間で施工現場を開放できる補修材であり、国土交通省のNETISへの登録を完了し、事業化に向け試験施工による性能検証を進めています。

2. 周辺成長分野/熱ソリューション

産業機器や自動車の電装化、小型軽量化の進展に伴い、ますます熱ソリューションを実現する高性能素材が求められています。当社グループの保有するパワー半導体SiCエピタキシャルウェハー、耐熱封止樹脂、無機フィラー、アルミ複合材などの部材は、耐熱性や放熱性といった特長をもち、お客様で評価が始まっている状況です。引き続きパワーモジュールを始めとする高出力化・小型化に適用する熱ソリューション要求に、アルミ・樹脂・セラミックスの高品位な素材・部材を開発し、さらにそれらを組み合わせたマルチマテリアル化を提案していきます。

3. 戦略技術/カーボン材料

写真:フラーレン

先端技術開発研究所では、既存の事業にはない次世代のビジネスモデルを想定し、世界トップレベルの戦略技術深化を通じて、個性派事業の創出を行っています。

例えば、カーボン材料であるサッカーボール形状のフラーレンについては特性を深堀するとともに、誘導体化、薄膜化などの技術を強化し、適用用途の拡大を目指しています。直近では、有機薄膜太陽電池や潤滑油などの省エネルギー分野への適用が加速しています。また、高品質フラーレンの安定供給を目指し、世界随一の量産化体制の構築を図っています。

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