社会貢献活動

基本的な考え方・方針

私たちは、パーパスに掲げる「化学の力で社会を変える」ため、下記社会貢献活動の目的のもと、ステークホルダーとの共創による社会貢献活動を積極的に推進していきます。

社会貢献活動の目的
 

  1. (1) 社会課題の解決に資する活動
    もしくは共創型化学会社の強みを生かした活動
  2. (2) ステークホルダーとの中長期的な関係構築
    (拠点立地の地域に貢献し地域コミュニティとの良好な関係を築く)
  3. (3) 従業員の気づき、自律的成長、会社とのエンゲージメントの向上

推進体制

総務部、人事部、環境安全部、ブランド・コミュニケーション部、サステナビリティ部、CROやCHROなどのメンバーが集まり、「社会貢献活動ワーキングループ」として、活動内容や体制についての議論を行っています。地域のステークホルダーが認識している社会的課題をコミュニケーションによって集約し、課題解決に資する取り組みを実施しています。具体的には、事業所やグループ会社ごとにこれまでの活動を踏まえながら、それぞれの立地する地域社会の状況に合わせて推進しています。

推進体制図

2022年も新型コロナウイルス感染拡大防止のため、各拠点で計画していた多くの活動を見合わせました。2023年は新型コロナウイルスの感染症法上の分類が2類から5類に変更されたことを受け、各種活動の実行計画をあらためて策定し、引き続き各地域における課題解決に貢献していきます。

また、当社は希望する従業員が社会貢献活動に参加できるよう、サポート休暇(年間5日)やライフサポート休暇(通算3年を限度に私費留学や配偶者海外赴任帯同、ボランティアなどに充当可)などの制度を設けており、こうした活動に充てることが可能です。

表彰制度(Resonac Pride Award)

レゾナックグループでは、従業員や組織が会社業務の範囲の内外を問わず、サステナビリティ(社会貢献活動を含む)、文化、スポーツ等の活動を通じて当社のパーパス・バリューを体現し、当社グループの企業イメージ又は社内の士気、活力向上に貢献したことをResonac Pride Awardとして表彰することにより、こうした活動を奨励しています。2022年に新設した本アワードには地域社会貢献活動やスポーツ、外部からの受賞、社内イベントなど、国内外より総数65件もの案件が寄せられ、CEOの承認を経てゴールド賞1件、シルバー賞3件、ブロンズ賞2件、特別奨励賞1件が選ばれました。2022年のゴールド賞は、NPO法人知的障がい者フットサルクラブ「ENTRADA(エントラーダ)」活動が選ばれました。 当社従業員がNPO法人の先頭に立ち、代表理事としてスポーツを通じ障がいの枠を超え、一般の方とも交流する場を提供し広めていくことで、障がい者の地域交流や社会進出に貢献しています。

NPO法人 知的障がい者フットサルクラブ ENTRADA

2022年の活動実績

2022年はレゾナックグループ各拠点にて社会貢献活動を実施し、総額は1.51億円になりました。各活動には延べ7,131人の従業員が参加しました。また、各拠点にて実施している工場見学には社外より218名の方が参加しました。

社会貢献活動支出額

地域・社会貢献活動 事例(1)
「次代を担う人材育成」

当社グループでは、「子どもの理科離れ」という社会課題に対し、事業場周辺の幼稚園、保育園、小・中学校等に対し、実験教室用のテキスト・材料の提供や、講師として従業員が伺う伺い、実験教室を行うなど、子どもたちに理科や化学の楽しさを伝える活動を実施しています。実験教室で行っている実験をご自宅でも楽しんでいただけるよう、手順を分かりやすく紹介した動画や、実験教室の教材として制作・発行した「ふしぎみつけた!ためしてみよう かがくじっけん」のPDFを、当社ウェブサイトに掲載しています。

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地域・社会貢献活動 事例(2)
うんこ啓発ドリル(プラスチックの再生)

当社の川崎事業所では家庭や企業で一度利用され商品価値のなくなった使用済みプラスチックをガス化し、アンモニアを製造する、プラスチックケミカルリサイクルを行っています。
原料となるプラスチックを収集する際、きちんと分別することがとても重要です。プラスチックのリサイクルについて、うんこ先生に説明してもらうことで分別の大切さを子どもたちに楽しく学んでもらえるよう、啓発ドリルを制作しました。
画像リンクよりご覧ください。

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地域・社会貢献活動 事例(3)
「霞ヶ浦周辺環境再生事業」

当社グループも工業用水として利用する霞ヶ浦流域で認定NPO法人アサザ基金と協働で2012年度より社会貢献活動「霞ケ浦周辺環境再生事業」を実施しています。活動拠点である茨城県桜川市は霞ケ浦の源流となっており、耕作放棄地での米作りを通じて里山環境を再生させ、生態系を保全することを目指しています。
地域の皆さまのご協力のもと、田植えや草取り、稲刈りなどのプログラムにあわせて藪刈りやビオトープづくりなどの周辺環境整備や、周辺に生息する生き物の定点観測を行っています。定点観測では、カワニナやアカガエルなどの生き物の生息数が活動前より増加していることを確認しており、今後は生物種の増加も目指していきます。また、タガメやミズスマシ、ホトケドジョウなど環境省レッドリスト記載種も確認されており、引き続き生態系保全に取り組んでいきます。2020年以降コロナ禍のため現地での活動を休止してきましたが、2023年より活動を再開しています。

活動の様子

地域・社会貢献活動 事例(4)
「グリーンカーテンプロジェクト」

「地球温暖化」という社会課題に対し、快適な環境をエアコンに頼らず楽しみながらつくる「グリーンカーテン」を国内外の事業所および事業所周辺地域に展開・普及させる活動を行っています。(協力:NPO法人緑のカーテン応援団)

地域・社会貢献活動 事例(5)
アルミ缶リサイクル活動

当社は、当社グループや協力企業各社を含め、従業員によるアルミ缶リサイクル活動を継続して実施しています。
2022年は旧昭和電工国内グループ33拠点がアルミ缶リサイクル活動に取り組み、年間約230万缶のアルミ缶を回収しました。また、活動による収益金合計で約150万円を各地域の福祉施設や小学校、市町村などに寄付するなど、活動を通じて地域に貢献しました。

地域・社会貢献活動 事例(6)
「School Activities」

Resonac Automotive Products (Thailand) Co., Ltd.では、地域の小学校に従業員が訪問し、従業員の技術や知識を活かし野菜くずからバイオ堆肥の作る方法(ごみの分別の大切さ)や、水耕栽培、安全指導などの教育を行い、地域に貢献しています。