ドライアイス資料館

ドライアイスの用途

ドライアイスは、三重点以下という一定の環境下で、液化炭酸ガスを細い管(ノズル)より噴射して作ることができます。

三重点とは物質が固体・液体・気体の三つの相で共存できる環境をいいます。物質により、三重点の内容は異なりますが、炭酸ガスの三重点は、温度は-56.6℃、圧力は0.53MPaとなります。

ノズルより噴射したてのドライアイスは雪状のものです。→これをプレスすることによって硬いドライアイスとなります。

ドライアイスは、次のようなことに用いられます。

  • 物を冷やす冷却材
  • 炭酸ガスの静菌作用(細菌の発育を止める作用)や酸化防止作用(大気中の酸素分子による緩慢な酸化を防ぐ作用)を利用した、食品・血液・医薬品等の長時間保存や輸送
  • 食品加工時に発生する熱による品質の変化を防止/落下細菌等の細菌汚染による日持ちの低下防止
  • 低温実験用トラップ
    用途や対象とする食品などに応じて、プレスの形状、昇華速度、冷却速度の異なるドライアイスを使い分けることができます。