知的財産の保護・活用

 事業戦略・研究開発戦略と知財戦略は
 各々表裏一体の関係であり、不可分です。
 当社では三者間の緊密でシームレス、
 時差のない情報共有と戦略整合を行っています。

当社グループは知的財産戦略を経営上重要な戦略の一つであると位置づけており、事業戦略、研究開発戦略と合わせた三位一体の戦略の構築と遂行を行っています。また、主要事業、重要開発製品について強固かつ広範な特許網の構築を常に心がけ、当社優位性の確保に努めています。

 

中長期目標および2020年実績

1. グローバル知財網の構築

当社の大半の事業はグローバルに展開しており、これらの事業を支援する目的で、知的財産権の外国出願を積極的に行っています。グローバル出願率(国内出願に基づいて外国に出願する案件の割合)は過去8年間、平均で50%以上と高い値で推移しています。

2. インテリジェンス機能の充実

当社では、知財情報に基づく調査・分析結果を、研究戦略・事業戦略の策定へと活かしています。市場動向や技術のトレンド、市場が求める解決課題のみならず、製品の新用途探索へも活用を図っています。この機能はこれからも充実させていく計画です。

3. 質の高い知財ポートフォリオの整備

強い事業は強い知的財産権に支えられます。当社では、強い特許群を要するポートフォリオ整備のため、質の高い出願を重視し、同時に適正規模の知財規模維持のため、積極的な発明発掘と新規出願を行っています。2020年は、昨年度に引き続き350件超の新規特許を出願しています。質の指標として、審査請求に対する登録率が重要ですが、当社は80%と高い登録率を有しています。

その他の取り組み

■ AI活用の狙い

当社は、全社横断的な人工知能(AI)利用推進の取り組みの一環として、知的財産分野へのAIの活用に積極的に取り組んでいます。 AI活用の展開により、研究効率の向上と他社権利侵害リスクの低減を図るとともに、知的財産業務をより戦略的に進め、企業競争力強化につなげていきます。 2020年には、知的財産業務の効率化を目的とした施策の進化形として、国内SDI*への類似順ソートAIの適用範囲の拡大と、既に日本語において‘実用化に至った日本IBM(株)との共同開発によるAIを用いた特許読解支援システムai-SRTの英語化対応を実現しました。
研究開発テーマの創出や製品の用途開発にも、
当社独自のオリジナルなソフトウェアを中心としたAIを活用し、今後もそれらの機能の進化を実現していきます。

  • * SDI:Selective Dissemination of Information。自社に関連する特許公報を定期的に配信する仕組み。

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