研究開発計画・組織

研究開発計画

『共創型技術開発を駆使して、世界No.1技術・製品を生み出し続ける』というビジョンのもと、『技術の染み出しによるイノベーションの実現』『事業本部を横断する技術開発の牽引』『社会を変える長期R&Dの推進』の3つのミッションを掲げ、研究開発に取組んでいます。

1.技術の染み出しによるイノベーションの実現

コアコンピタンスを活かした新製品・新事業の開発を促進します。

素材→複合材→加工・成形・組合→評価・シミュレーション→マーケット 川下へのアクセス→ ←顧客ニーズの明確化 ワンストップ型の先端材料のパートナー 作る化学(さまざまな事業へ染み出す基盤事業を中心とした、川中の素材技術) 混ぜる化学(川下アプリケーションに向けた、機能設計技術) 考える化学 (評価技術シミュレーション)←マーケット 幅広い技術の擦り合わせによるイノベーション→価値提供→←マーケット

お客様のニーズに対し、イノベーション材料事業で培ってきた素材技術と、半導体・電子材料やモビリティ事業などの川下アプリケーションの機能設計技術や評価・シミュレーション技術を組合せ、新たな価値を創造します。 

2.事業本部を横断する技術開発の牽引

コーポレートR&D組織の横串機能を活用し、事業間の技術連携を加速します。

素材・材料技術の深耕と技術の横展開を推進し、技術の染み出しによるイノベーション実現を牽引します。さらに、計算・情報科学や分析・評価解析といった基盤技術の強化、事業領域や技術分野の枠を超えた社内の人材交流、社外の方々との交流を通じてネットワーク形成やオープンイノベーションを促進し、イノベーションを実現する技術力の強化を進めます。

3.社会を変える長期R&Dの推進

サステナビリティ社会の実現に向けて、長期的な課題解決に取り組みます。
お客様や将来世代を含むさまざまなステークホルダーと、共感・共鳴で自律的につながり、共感を通して創造的に課題を解決し、化学の力で社会を変えていきます。横浜市で始動した『共創の舞台』には、社内外の人々の交流の場を設け、そこを起点に課題発掘を行い、併設した研究施設での技術開発、ソリューションの提供までのプロセスを実践します。

研究開発組織

レゾナックにおける研究開発体制をご紹介します。

先端融合研究所

無機・金属・複合材を含む材料の研究開発および新事業の創出をミッションとしています。また、事業部と連携して現在の事業や製品の付加価値を高める開発や、その周辺の成長分野を開拓する開発も実行します。パワーモジュールに関連する評価技術のハブ機能を有し、素材・複合材料開発からモジュール評価までを一貫して推進します。

高分子研究所

有機・高分子を含む材料の研究開発をミッションとしています。また、有機・無機材料の組成や構造分析、表面・微細構造解析を行う分析・評価機能を有し、材料開発と評価分析のサイクルで製品開発を推進します。

研究所戦略部

先端融合研究所・高分子研究所の技術開発戦略、新事業創出戦略、人材マネジメント戦略および事業部との共創戦略の立案と展開をミッションとしています。また、顧客ニーズ検証機能を有し、新規事業創出活動を推進します。

計算情報科学研究センター

計算科学・情報科学による全社の研究開発推進を主なミッションとしています。原子・分子レベルのシミュレーション/構造・流体シミュレーション/AI解析による個別製品の課題解決と、社内外の技術データの蓄積・分析と活用推進、データ駆動型開発の基盤構築と人材育成を行います。

共創の舞台

社内外の多様な人々と連携し、持続可能な社会の実現に貢献する長期の研究開発テーマを推進することをミッションとしています。プラスチックリサイクル技術や次世代高速通信材料などの開発、技術データ活用によるR&Dの加速、未来に向けた研究開発の組織風土の醸成を行い、持続可能な社会を実現するイノベーションの創出と事業化を誘発、推進します。

知的財産部

全社の知的財産活動を統括し、研究開発・事業・経営戦略に貢献することをミッションとしています。企画・基盤、技術・戦略、調査・解析、契約・渉外の4つの機能を有し、研究開発および事業活動を促進する知財活動を目指します。

研究開発企画部 

当社が有する多様な技術、事業領域を踏まえた、全社研究開発の円滑な運営をミッションとしています。研究開発をマネジメントし、技術戦略の策定、オープンイノベーションの推進、研究開発活動を支える各種基盤や制度の構築・運営を担当し、研究開発活動の実行を支援します。