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ドライアイス資料館

炭酸ガスとドライアイスの歴史

ドライアイスは、炭酸ガスを固体にしたものです。

ドライアイスの歴史は、炭酸ガスの歴史でもあります。

「炭酸ガス」は、「二酸化炭素」とも呼ばれ、私たちの身の回りにたくさんあるものです。「炭酸ガス」は空気の中にも含まれています。どんなものでも燃えた後には空気の中に「炭酸ガス」が残るからです。また、水の中、鉱物の中にも、形をかえながら「炭酸ガス」が含まれています。生物の呼吸や発酵の際にもこの「炭酸ガス」が生じます。そして、地球上にある炭酸ガスの総量はおおよそ100兆トンにものぼると考えられています。

この「炭酸ガス」は今から400年前(1600年ごろ)にベルギーの化学者ヘルモント(HELMONT)によって「ガス・シルウェストル」(Gas Syluestres)と名づけられました。

マッチ

ヘルモントは炭の燃焼で生じる気体と発酵で生じる気体が同じ物質であることをつきとめて、このような名前をつけたのです。今日気体が「ガス」と呼ばれるようになったのは、「炭酸ガス」にこのような名前がつけられたことに由来します。

ラボアジュ

また、1733年にフランスの化学者ラボアジュ(LAVOISIER)が「炭酸ガス」は一つのC(炭素原子)と二つのO(酸素原子)の組み合わせ(CO2)で成り立っていることを明らかにしました。

ファラデー

また、1823年にイギリスの物理学者デービ(DAVY)とファラデー(FARADAY)が、通常の温度では気体である「炭酸ガス」を低温にすることで液状にすることに成功しました。さらに、1834年にはドイツの化学者チロリェー(CHIRORIER)が、「炭酸ガス」を固体にすることに成功しました。

1895年にはイギリスの化学者エルワシー(ELWORTHY)とヘンダーソン(HENDERSON)の二人が炭酸ガス固化法の特許をとり、固体炭酸が商品として冷凍方面に使用が可能だと提唱しました。

ドライアイス

1924年、アメリカのスレート(SLATE)は固体炭酸の効率的な製法や、それを利用した冷凍品の保冷方法などの発明を特許出願しました。 その後、1925年に設立された固体炭酸製造会社「ドライアイス・コーポレーション」(DRYICE CORPORATION)によって、ニューヨーク郊外で固体炭酸の工業的生産や販売が開始され、アイスクリームの長距離輸送が可能になるなど要冷品の保存や輸送が広く行われるようになりました。

この固体となった「炭酸ガス」が、「ドライアイス」です。「ドライアイス」は「ドライアイス・コーポレーション」の商品名でしたが、そのまま一般的な呼び名となりました。

ドライアイス

日本では、「ドライアイス・コーポレーション」から製造販売権を得た「日本ドライアイス株式会社」(現 昭和電工ガスプロダクツ株式会社)によって工業的に大量にドライアイスが生産されるようになりました。